胡座をかいた裕二にちょこんと体育座りをした美羽は

体操服越しに両胸を弄ばれていた。

裕二は首筋と耳に執拗なキスを繰り返して脱力させ、

くたっとなった所で乳首を弾く。

そのたびにビクッと身体が硬直し、

繰り返すごとに美羽の体温と声が高くなっていく。

裕二は手や腕、胸に伝わる中学生の体温と柔らかさ、

鼻腔をくすぐる幼さを残した匂いに理性を融かされる。

甘い声に耳を愛撫され、裸の下半身と太ももに

ブルマが押し付けられ擦れるたびに劣情を煽られる。

卑猥な腺液が亀頭から溢れて濃紺の生地をぬらぬらと汚した。


「美羽」

「ひゃうっ」

耳元に流れ込んで来た情念が籠る囁きに全身が総毛立ち、

愛液が肉の間から零れて下着を濡らす。

確認しなくてもブルマまで染み通ってしまったのがわかる。

裕二は肩を抱き、耳元で熱い息と共に囁く

「テーブルに体育座りしてごらん」

「だ……ダメなのだ、濡れてるとこ見えちゃうのだ」

「ブルマまで濡れた?」

情欲に蒸れた吐息で問う。

美羽は自分に向けられた情欲にがくがくと震えた。

「見……見たいのだ?」

「そのために攻めてる」

首筋に舌を這わせて駄目押しをする。

「うぅ……」

実を言えば美羽も見られたい。

被虐心が愛液と共にとろとろと溢れ出し、

優しく虐められたい欲求が抑えられないのだ。

しかし最後の一歩を羞恥が食い止めている。

「協力して、美羽」

裕二は美羽の唇を塞いだ。

それ以上は言葉を使わず、欲望を舌先から舌先へ伝える。

十分に想いを絡めあった後、美羽は立ち上がった。

座卓の上を手早く片付けて座り、脚を抱える。


「気持ち……いいのだ……?」

座卓の上に体育座りをした美羽は裕二の手淫を見下ろしている。

自分の恥ずかしい姿を劣情に火照った視線で射ぬかれる。

まるで人形や写真であるかのようにモノ扱いをされて性欲の処理道具にされる。

裕二の劣情を満たすために買った体操服を着て、

伊達眼鏡を掛け、口調まで変えて生活をする。

このアパートの中では、美羽は裕二の生き人形なのかもしれない。

美羽にはそれがたまらない。

二人の間にある愛情は歪んではいるが、

信頼感があるという点においては極めて健全である。

だからモノ扱いをする事は翻って二人の情の深さの顕れでもあるのだ。


美羽は脚を少し開いて裕二の行為を膝の間から覗く。

「あ、見てるのだ……ブルマいっぱい……見てるのだぁ……」

激しく上下される手と怒張仕切った先から零れる粘液の立てる音。

「そんなにして、痛くないのだ?」

裕二の紅潮した表情とギラ付いた視線。

裕二を情欲の虜にしているのは自分だ。

言われるがままに着ている体操服と、中学生の身体。

自分の何気ない身じろぎや仕草に裕二は熱くなる。

その熱にあてられる度に美羽は愛液をブルマに染み込ませてしまう。

「美羽、左脚目一杯高く上げて」

「ど、どうやるのだ…?」

片脚を上げる事で太ももが左右違う形になる。

それに伴ってブルマに寄る皺も変わっていく。裕二はその様が見たい。

しかし理由は美羽に伝えない。戸惑わせたまま少し乱暴に脚を上げさせる。

「こうなのだ…?」

日常生活では決してありえない姿勢が劣情を煽る。

体育座りを保った左のふくらはぎに頬を寄せ、

ブルマと太ももの景色を食い入るように凝視する。

美羽はふくらはぎを頬と熱い吐息で愛撫されて濡れる。

裕二のどこまでも本気な欲望を感じ取って震えた。

その震えが一層欲情を煽る。

「両脚上げて…」

裕二は息を上げながら要求する。

手は激しく動かしておらず、腺液をヌルヌルと亀頭に絡めて絶頂を抑えている。

幾度も身体を重ね、射精の瞬間を身体の内外で感じてきた美羽には一目瞭然だった。

ギラついていた視線が熱に浮かされたように蕩けている。

一押しで果てる所まで裕二は自分を追い詰めていた。

美羽は両脚を揃えて高く上げ、裕二の射精を促す。

座卓の上に転がった美羽の揃えた両脚の間にブルマが濃紺の三角を描く。

視線を下げるとブルマの裾が尻を柔らかく包んでいるのが見える。

レッグの低いブルマならではの造形に裕二は限界を悟った。

「どこに欲しい?美羽はどこに精子注いで欲しいんだ?」

息を荒げながら問う。

「ブルマ」

反射的に答えた後、一息ついて美羽は一気に続ける。

「ブルマに…私のブルマにしゃせーして、いやらしくして欲しいのだ。

いやらしいブルマを感じたいのだぁっ」

裕二はその声を合図にブルマへ怒張を押し当てる。

クロッチの縫い目の刺激が亀頭から背筋、脳天に電撃を走らせた。

生地の感触が亀頭を柔らかく包み込み、裕二は射精した。

濃紺に突き立て擦り付けて自らの神経を徹底的にブルマに溺れさせる。

濃紺の中で卑猥な肉色が白濁を撒き散らしながら快楽に悶え苦しむ様を、

美羽は陶酔に耽りながら視界に刻み、

いやらしい布越しに伝わる熱をいとしんだ。

遅れてやって来た生々しい夏草の匂いが鼻腔に達し美羽は蕩けた。

味覚が精液を欲して疼く。

無意識に指をくわえて吸った。



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