みくるぐるぐる 処女喪失編



どうせここにはハルヒに逆らう奴なんかいないのだ。

ハルヒがやると言えばやる。


シーンはイツキがミクルのクリトリスを愛撫するというシーンから始まった。

そこに入るまでの前振りはないのかという俺のまっとうな疑問にハルヒは

「後で撮るわ。まずは初々しさが失われないうちに撮り始めたいのよ」

と答えやがった。

断言しよう。そんなご大層な事は考えていない。行き当たりばったリだ。

さて、

制服をはだけて大股開きの朝比奈さんが長机の上に鎮座ましましている。

それどころか、パンツ越しとはいえ背後から古泉の指がクリトリスを探っている。

しかも演技とも本気とも付かない呼吸で古泉がクリトリスの位置やら愛撫の強さだかを尋ね、

まあこれはハルヒの台本通りに喋っているのだが、

朝比奈さんはもう本気で恥じらいつつ感じつつセリフの合間に

「そこ」とか「つよいですぅ」とかつぶやいている。

俺はと言えばカメラマンという立場上、大股開きの間にかぶり付き状態で

堂々と凝視しているわけで正直堪らない。

正に怒張状態である。

さすがのハルヒも息を詰めているようで、たまに出す指示の声が震えている。

レフ板を構えている長門だけが多分冷静なんだろうが確認する余裕が無い。


実際かなりエロい。

考えてもみろ、

本気で感じてる朝比奈ボイスがくっちゅくっちゅと股を濡らす音と共に俺の鼓膜を震わせているのだ。

「こ、古泉君・・・恋人よ、恋人らしさを忘れないでね」

俺の真横、殆ど耳元でハルヒがそんな指示を出すのでちょっとイラっとするが、

目前のエロス全開風景に一瞬でかき消された。

ああ俺本気で代わりたい。恋人らしさを全開にしながら朝比奈さんをイジりたい。

生唾を飲み込みながら思った。


「はいはいもういいでしょ、挿入シーン行くわよ」

もう少し見ていたかったんだがな。

古泉の存在さえ全力で頭から締め出せば、俺は今一生分のズリネタを手にしたと言ってもいい。

どうせハルヒの気まぐれでどうとでも流れるシナリオなんだから、

グダグダになるのは初めから分かってるんだ。

それに俺はシナリオの都合上登場人物にはなれないし、

見たいシーンをずっと見てたっていいじゃないか。

と心の中で毒づいたあと、

そうかこれからもっと強烈なものが見れるんだな、と気付いて俺は先っちょから涎を垂らした。

朝比奈さんすいません。

俺も性欲をもてあます平凡な男子高校生でした。

この状況を止められるだけの徳はいまだ持っていなかったようです。


長机の上に寝そべった朝比奈さんのパンツを古泉が降ろして行く。

あああ、朝比奈さんの・・・何だこの神秘を体現した造形は。

解剖学的な知識として構造は知っていたし、その知識どおりの形がそこにあるわけだが、

なぜ朝比奈さんのだと言うだけでこうも神がかるんだ。

俺はファインダー越しである事に感謝した。

朝比奈さんの一番恥ずかしい部分を生で見たら俺は気が狂うに違いない。

刺激が強いって事もあるが、神様を直に見たら神々しさで目がつぶれるだろ?


古泉の手がゆっくりと優しく脚を開かせる。

朝比奈さんを傷つけたら只じゃおかないぞ古泉め。

ん?ちょっと待て。

「ハルヒ、挿入シーンてどうやって撮るんだ?」

「はぁ?言ってる意味が分からないわね。入れるわよフツーに」

「へ!?」

俺の世界にヒビが入った。

閉鎖空間が俺にもあったら、今、世界は終わった。

「じゃ何か!?本番か!?本気でアレか、セックスするんか!?」

「何言ってんの?今更そんな疑問持ってんのアンタだけよ」

はっと見回すと俺以外の連中は皆状況を了解していた。

朝比奈さんさえも。


そうだよな、ハルヒがエロを撮るって言うんだもんな。

半端に終わらせる事はしないよな。

ああ・・・朝比奈さんは今日処女を失うのか。俺の前で、俺以外の男、古泉の手で。

悩めるカメラマンたる俺の葛藤などお構い無く、超監督が檄を飛ばした。

「はいはいカメラマンはカメラを構える!俳優は役になりきる!アクション!」


さて俺は全裸の朝比奈さんに下だけ脱いだ古泉がのしかかるという絶望的な画をファインダーに収めている。

この二人は恋人同士だという設定のセリフを喋っているだけだ、そう分かっていても結構ムカつく。

それに結局朝比奈さんの処女はこの後……おのれ忌々しい……


「ちょっとキョン」

超監督様が話しかけてきた。

元はと言えばお前さえ映画なんぞにハマらなければだな……

だが俺の悩みなどコイツが察する訳がない。

「みくるちゃんのは見てるこっちがハズカシーくらいぐっちょぐちょなのはわかるんだけど」

そうかお前も一応女だからな、俺には濡れてなくても見ててハズカシーが。

「古泉くんの、アレでいいのかしら?」

言われて初めて気付いた。

古泉のは見てるこっちがハズカシーくらいシオシオだったのだ。


俺はハルヒを差し置いて撮影を止めた。

「ちょいカット。おい古泉、大丈夫か」

こればっかりは男にしか分からないからな。

「すいません・・・何分僕も初めてですのでね、お恥ずかしい」

ぱっと上体を起こして古泉はやれやれと肩をすくめた。

お前はこういうの得意っつーか慣れてるイメージがあったんだが。

「それくらいの葛藤がなかったらドキュメンタリーにならないでしょ。それでいいのよ」

とハルヒはフォローするのだが、ちょっと待てドキュメンタリーだったのかこれ。

「あ、あの・・・どうせならこれで終わりに・・・」

と朝比奈さんは麗しい裸体を起こし、うるうるとハルヒに訴えた。

しかし。

「ダメよみくるちゃん。ドキュメンタリーならオチ無しでもいいけどこれは映画なの」

ドキュメンタリーなのか映画なのかどっちなんだ。

聞いたらきっと「ドキュメンタリー映画よ」と答えるんだろうなコイツは。

セリフをお前が考えた時点でドキュメンタリーではないんだぞハルヒ。


と団員が漫才を繰り広げている傍らで長門が怪訝な目をした。

「どうした長門、朝比奈さんはまたハルヒを操ったのか?」

「・・・・・・語彙と概念の齟齬を訂正する。朝比奈みくるに涼宮ハルヒを操ろうという能動的意志はない。

朝比奈みくるはこの状況を極めて受動的に受け入れているにすぎない」

「朝比奈さんはいつもどおりだが、ハルヒが勝手に操られていると?」

「そう。この状況それ自体は涼宮ハルヒが構築したものだが、

状況の構築を望んだのは朝比奈みくるである可能性が否定できない」

朝比奈さんがこの状況を望んでいるって?


「古泉君!どおっしてもダメ?」

「お恥ずかしながら」

下半身が丸出しでなかったらサマになる仕草で首を振った。

「仕方ないわねぇ・・・・・・ぐぬぬぬぬ・・・・・・」

ハルヒはスパコンを分散コンピューティングする勢いで何事か算段を始めた。

「キョン!」

解が出た。

「あ!?俺!?」

「あんたさっきからガチガチでしょ図々しい。いい度胸してるわよこのケダモノ!代わりなさい。早く!」

通る声で腹の底から悪態を混ぜつつ一気に捲し立てた。

俺はと言えば悪し様に罵られたにも関わらず、

まるで永い冬が明けて暖かな陽光を浴びたかのように心が晴れ渡った。


朝比奈さんが、俺と!


背徳感だの道徳心だの、そういう聖人君主系の心理は全部吹っ飛んだ。

俺は性欲を持て余し、毎日朝比奈さんの秘蔵写真をオカズにマスかいてる健全な男子高校生だ。

道徳は聖人君主に任せた。だから射精は俺に任せろ。


「古泉、お疲れ」

俺は知り合ってから最大の感謝とねぎらいを友にかけた。

「やはりあなたでないと駄目なようです」

古泉は少し悲しげに微笑んだ。

こいつは何気に責任感強いからな。任務遂行できなかったのが心残りなんだろう。

「おう、任せとけ」

お前の心残りは俺が完遂してやるさ。




仰向けになった朝比奈さんの脚の間に俺は陣取る。

神々しい部分が丸見えだ。

目は潰れない。ありがたやありがたや。

「朝比奈さん、すいません。変な流れになってしまって」

「仕方ないです・・・でも優しくしてくださいね・・・」

おどおどと戸惑いながらも微笑んで答えてくれた。

飛んだ。飛んだね。俺の意識。


「みくるちゃん、ようやく役に入ってきたみたいね」

なんつってるハルヒの声なんか全然聞こえず、

朝比奈さんの犯罪的に幼い表情と神秘的に柔らかいま○こと

凶悪に脈打ってるち○ぽに俺の視線はロックオンしている。

「ゆっくりやります」

俺はゆっくり当てがったつもリだが正直自信がない。

「あ、はいっ」

弾かれたように答えたが、びっくりしたのか痛かったのか俺にはわからん。

それよりも俺のち○ぽに、ぬちゅっと愛液がついた事実を認識して脳が煮えた。

「ひっ…そこ…です」

朝比奈さんはそう言った。

つまり俺を受け入れますって事だ。

俺はなんだかもう舞い上がってしまい、入るに任せて腰を前に押し出した。

ぬるっとした感触の後に抵抗感があった。

「あっ…はあぁっ」

朝比奈さんはビクンと背を反らせて感極まった声を上げたが、痛いのか気持ちいいのか俺にはわからん。

「うっわ!血ぃ出てる血!ドキュメンタリーっぽくなって来たわ」

ハルヒの声がひどく遠くに聞こえる。

血って言うからには痛いんだろうな。


ってか俺、朝比奈さんの処女奪ったのか。


あわわ、また頭が煮えてきて訳が分からなくなってきた。

そうだ分からなければ聞けばいいじゃないか。

「痛い所で止めますから」

とは言ったものの俺の腰が勝手に奥へ奥へ差し入れようとするので焦る。

「もう痛いです…でも我慢できます。動いて下さい」

壊れそうな声と涙目で、それでもなんとか微笑んで健気に言われるもんだから、

俺はもういっそ世界なんて壊れてしまえと何故だか思った。

タガが外れてしまった俺の腰は勝手に朝比奈さんの一番奥めがけて突き入れ、

亀頭と子宮口に激しいキスを要求した。

朝比奈さんが痛がるのも構わず俺は腰を振る。

「あッ、ぃ痛ッ…ひ…あ」

「いいじゃない、いい演技するじゃない!」

うるさいな、編集でその声カットするの俺なんだぞ。

ハルヒの声で少し冷静さを取り戻す。

俺は今セックスしているんだ、朝比奈さんと。

巨乳が揺れている。誰あろう俺が揺すっているのだ。

そして小さな体の中に納まっている子宮に世界で初めて触れているのだ。俺が。

「奥…じんじんするぅ…」

気持ちいいのか?俺とのセックスで朝比奈さんは気持ちよくなっているのか?


しかしロマンティックになっている二人の意識に嬉々とした監督の指示が割り込んだ。

「アドリブもいいけどセリフ忘れちゃダメよ!」

お前はいつもやりたい放題でストレスとか情操とかそういうのないんだろうな。

「あ!えと…」

そして朝比奈さんはいつも変に真面目だ。

こんな状況でもセリフを思い出そうとしている。

「あ、あのっ」

突然棒読みになったのはセリフが始まったのだろう。

「キス…してください」

キ、キスだって!?

「恋人の証しをキスで下さい」

棒読みである事を除けばとてつもなく嬉しい言葉だ。

確かにこのセリフはミクルがイツキに向けて言っているわけだが、

とにかく朝比奈ボイスを紡ぐこの艶やかな唇を塞いで良いんだからな。

誰あろうハルヒ超監督様の書いたシナリオに沿って合法的にキスしていいんだ。俺が。朝比奈さんに。

当然俺はシナリオの読み合わせなんてしてないのでアドリブで受答えをする。

「愛してるよミクル」

もうね、心臓飛び出しそうだわ俺。

この飛び切り可愛い先輩の処女を奪った挙句、こんなセリフを言いながらキスするんだぜ。

朝比奈さんの唇は熱く柔らかかった。

自分の心臓の音がやたらうるさいので脳が処理し切れていないんだが、

唇の感触はとても強烈に煮えた脳を刺激した。

俺は夢中になって舌を割り入れた。

そして朝比奈さんは受け入れてくれた、それどころか自分から柔らかい舌を絡めて来た。

求め合っているのだ、俺達は。

まるで柔らかいキャンディを夢中で味わうかのように

俺と朝比奈さんは互いの舌をつつき、転がし、絡めていた。

ここが部室だという事も、ハルヒ監督の下で長門に撮影されているという事も、一切噴き飛んでしまっていた。


「こここ古泉くん!!」

3光年彼方でハルヒが慌てている…ような気がする。

「勃たなくていいからみくるちゃんのお口にブチ込んで!キョンだけだと画が退屈だわ!

インパクトと美形キャラがやっぱり必要なのよ!私は完璧なものを作りたいの。ガチエロよガチエロ!」

でも3光年彼方の人間の声なんて聞こえるわけないもんな。

俺たちはしっかりと抱きあって甘い唾液を吸い、飽きる事なくいつまでも舌を絡めていた。

「はいキスシーン終了ーッ!シナリオを変更するわーッ」

恐ろしくデカい声が聞こえた。

舌の動きで朝比奈さんが二人の世界から現実に引き戻されたのが分かった。

そうだよな。ハルヒは1メートルも離れていない所にいるんだもんな。



さて、ハルヒは突然シナリオをミクル輪姦に書き変えた。

いまさら言うほどの事でもないがコイツの頭に脚本だの辻褄合わせだの、

そういう地味〜で細かい思考回路なんか搭載されてないんだ。

俺は今古泉イツキの代役だってのに、突然謎の男が乱入する理由は何だ。

古泉イツキが二人がかりで朝比奈ミクルを犯すって事になるぞ。

超能力者だから分身くらい出来るんだろうが・・・ああ俺が後で編集する時に使おうこの設定。

まあとにかくだ。

ハルヒのする事にいちいち整合性を期待したら負けだ。

それに朝比奈さんとのセックスを今更やめるのは不可能だしな。

なぜなら俺は朝比奈さんの処女を奪った証しをじっくり眺めたり、

一向に勃たない古泉のをフェラする表情に夢中だからだ。

「おっきくなんないですぅー」

と幼い声で困りながらフェラを続ける朝比奈さん。

その朝比奈さんの子宮を攻めている俺。

今ここに、団長たるハルヒの統率の元俺達SOS団は

朝比奈さんを集団レイプする淫行サークルへと姿を変えた。

そして朝比奈さんを犯す快楽に抗う術を俺は持たなかった。


射精感が昇って来る。

とてつもなく強烈なのが来そうな予感がして俺は恐怖した。

「くッ…イ…く」

と思わず漏らしてしまい、その場にいる全員が俺の射精に気付いた。

その瞬間、古泉が雄々しく勃った。

まったくお前は律儀だな。同時に射精した方が画面栄えするもんな。

ともかく。

朝比奈さん、イきます。

俺の精液たっぷりと子宮で飲み込んでください。

背筋を予想を遥かに越える強烈な射精感が駆け上がり、塊が尿道を押し広げるように駆け抜ける。

「やあぁっ」

朝比奈さんが叫ぶ。

俺は物凄い勢いで放った。子宮が歪むんじゃないだろうかというくらい叩きつけた。

同時に古泉も大量の精液を朝比奈さんの顔にぶちまけていた。

白濁まみれで唇を震わせ「あぁ」とか「うぅ」とか上の空で紡がれる朝比奈ボイス。

陵辱され尽くしたかわいい先輩の惨状。その背徳感と達成感が俺の射精を長引かせる。



朝比奈さんは長門の持つカメラに濁った視線を送った。

そしてその向こうにいるハルヒにも惨めというか、散々陵辱されて疲れきった視線を泳がせた。

ハルヒは少しおののいたように見えたが、

まあこれだけ欲情の粘液にまみれた目で見られたらそれも無理はないか。


そのさまを長門のカメラが冷酷に記録していた。

おい、もうシーンは完膚なきまでに終わったぞ。撮影風景を映像特典にでもするつもりか。

・・・ん?

およそ3ミリほどという微妙さだが、長門は何かに熱中している。

俺はミリ単位で長門の感情が読めるようになっているからな。

2ミリまでの変化は今までにもあったが、3ミリはなかった。

どうしたんだ長門、朝比奈さんの企みが判明でもしたのか?




「ちょっとあなた達はここにいて。キョン。ちょっと」

とハルヒ超監督の指示が出た。

ハルヒは部室隅にある朝比奈さんのクローゼット、

と言ってもホワイトボードの裏手にハンガーを置いてある即席クローゼットだが、

そこに俺を引っ張ってきた。

ホワイトボードに「keep out! 反省会!!」と書き殴り、

衣装のたっぷり掛かったハンガーをずらして空間を作り、

パイプ椅子を一つ置き、

最後にレフ板でホワイトボード下に壁を作った。

「入って。これは懺悔室よ」

反省会じゃないのか。

ちなみに俺はまだ下半身丸出しだ。

パンツすら穿く暇も与えられず反省会という名の懺悔をさせられるのか。

「座りなさい」

へいへい。

ハルヒは俺の目前に仁王立ちになると俺を見下ろした。というか見下した。

窓からの夕陽のおこぼれが後光になっていて結構凄みがある。

元は美人だからなコイツは。

下半身丸出しで座らされて美人に見下される。

ドMだったら垂涎の状況だろうね。


しかしそこは情緒と無縁のハルヒである。

前置きだのなんだのは一切無し。突然俺の萎え切ったブツをむんずと掴んだ。

「うおっ」

間抜けに叫んで俺は椅子から滑り落ちたがハルヒは手を放さない。

「このバカキョン!何なのあの演技は!全ッ然ダメじゃないの!」

お前な、そんなにビックリマーク並べるなよ。一つくらい句読点を挟んだ方がリズムが作れると思うぞ。

という思惑など関係無し。ハルヒはダメ出しを浴びせながらガシガシと手コキを始めた。

「ちょ…ハルヒ!?」

「アホ面下げてヘコヘコ腰振ったってね、見てる方は退屈で仕方ないのよ!」

演技じゃないんだが。

ていうかな、そんなに熱心な表情をち○ぽに近づけながら肌理の細かい柔らかい手で激しく擦るなよ。

き…気持ちいいじゃねぇか。

ヤベ、自分じゃSだと思ってたが結構M気質だったりするのか?

とにかく俺は、ハルヒの手の中で勃起した。


それを確認するとハルヒはやおら立ち上がり、スカートの中に両手を入れた。

床にヘタっている俺からはパンツが丸見えで、ち○ぽの固さが1割増した。意外に節操ないな俺。

「次は上手く出来るように…」

ハルヒは凄みのある表情で見下げながらパンツを下ろし、スカートを脱いだ。

「私で練習するといいわ」

おいおい二人して下半身丸出しだぞ。何をしようってんだ。

俺が意図を図りかねている間もなく、ハルヒは右手で自分のとろとろに濡れたま○こを開き、

左手で俺のガチガチち○ぽを掴んであてがった。

「お、おいハルヒ!」


ゴリッ

……という音が伝わってきたような気がする。


ハルヒは重力任せで俺に乗った。

つまり、前置き無しで体重をかけて一気に挿入した。

歯の根が合っていないようでカチカチと音が聞こえ、

ふーふーと食いしばった歯の間から息が漏れている。

視線を下ろすと結合部から血が零れてきた。

ハルヒの処女は今、失われたのであった。


なんつー無茶をしやがる。しかも何の得があってそんな無茶を、

と悩む間もなくハルヒは「ほら突き上げなさいッ」と命令しながら俺の唇を塞いだ。

塞いだと言うか突進して来た。だから歯がガツッと当たって鈍い痛みが走る。

俺はかろうじて唇の隙から「ハルヒ」と咎める声を出したが、今度は唇を噛んできやがった。

噛みながら「ケダモノみたいに!」と命令を重ねてくる。

無理やり引き剥がそうとするが、結構な力でハルヒは唇を重ねてくる。

「おまっ、アホか!」

ようやく唇を開放して俺は叫んだ。

「たかが自主制作の映画で何マジになってんだ」

「うるさい!」

一喝で俺を封殺し、ありったけの勢いで上下し始めた。こいつ痛くないのか?

「ほらっ、女の子の――みくるちゃんの子宮はこうやって攻めるのよ!」

憎悪を込めたような目付きで俺を見下しながら動きまくる。

俺は何だか無性に腹が立って来た。

わからん。本気で分からんぞハルヒよ。

朝比奈さんの処女を俺に散らせたり、

かと思えば逆レイプみたいな形で無理やり自分の処女をかなぐり捨てたり。

朝比奈さんのはともかく、お前の処女に関しては一切責任とらねぇからな。

取りようがねぇよな、なあハルヒ。


俺は怒りに流されるまま力任せに突き上げた。

「こうか!?これで満足かよハルヒ!」

ハルヒの力任せと俺の力任せはやはり体格差が出た。ハルヒは完全に泣き声で悲鳴を上げる。

が、俺は止めない。腹立ちまぎれというのもあるが、これは純粋に騎乗位なのだ。

愛液だろうが破瓜血だろうが、割り切ってしまえば男の俺には潤滑油でしかない。

激しく動けば動くほど俺の快感は高まるし、

高飛車な女をヒィヒィ言わせるのは下劣だが単純な気分の良さがある。


しかしハルヒは涙目を凄みのある笑みに変えて俺を挑発したものだ。

「何よソレ遊んでるの?それでみくるちゃんが輪姦せるの?」

校内でも一、二を争う美人を、

何だか知らんが恐ろしく高いテンションで刺しつ刺されつ犯しているのである。

俺はあっという間に射精感に襲われた。

そこにハルヒがダメ押しをする。

「もっと欲望むき出しにしなさい!アンタの価値なんてそれくらいしか――」

まるで手綱のように俺のワイシャツの裾を握り締め、ハルヒは力いっぱい腰を沈めた。

「ないんだからッ」

子宮口が亀頭に押し付けられる感触が強烈に脳へ電撃を走らせ、抵抗しようもなく俺は射精した。

ハルヒの身体の一番奥へ幾度も射精し続け、膣内に収まりきらない精液が血と混ざって零れ出た。





「まったく…」

俺は全てを出し尽くし、万感の思いで呟いた。

「何がしたいんだ、お前は」


力なくうなだれて俺の上に乗ったままのハルヒに俺の呟きは届いているのかどうか良く分からない。

「ああ・・・私・・・永久に二番目かぁ・・・」

ハルヒの呟きは良く聞こえなかったが、

その表情は諦めたような満足そうな、何だか複雑な色をしていた。



つづく



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