みくるぐるぐる アナルオナニー編



「みくるちゃん、いる!?」

ドアノブを回すか回さないかの勢いでハルヒが部室に入ってきた。

たまには静かに入ってきたらどうなんだ。

それに一年近くハルヒの行動を観察していた俺にははっきりとわかる。

こいつの浮かべる笑みの輝度と、これから起こるトラブルは正比例の関係にある。

つまり世界は幾度目かの危機を今まさに迎えようとしているのだ


しかし、

「休みらしい」

俺は淡々と事実を告げた。ハルヒよ、お前の悪だくみは企画倒れに終わったのだ。

「ええっまた?」

「そりゃあそうだろう。バニーで市中引き回しにされたんだぞ」

「アレはDVDの宣伝よ。販促は反則するくらいで丁度いいのよ」

「知るか。それで翌日平然と登校して来る生徒なんてどこにいる」

・・・・・・目の前にいるな・・・・・・

とにかく、朝比奈さんをダシに実行されるはずだった悪事は防がれた。

いや、忌まわしいが正確に言えば延期された。

これしきの事で引っ込むハルヒではない。

俺は〆切を告げられた漫画家のように、これから起こるであろう艱難辛苦をあれこれ想像し、

そして少なくとも今日は何も起こらないのだから、と自分を落ち着かせた。



その頃。

自室でみくるはハルヒから洗濯してくるようにと押し付けられたバニーガールの衣装を着ていた。

ハルヒのいない自室でこんな破廉恥極まる衣装を身にまとう必要など本来はないのだが・・・

「はひぃ涼宮さぁん・・・」

みくるはアナルビーズをもう一つ挿入した。

「こんな格好ぅぅ・・・いやぁ・・・」

みくるのアナルにはもうすでに2つロータが挿入され、直腸を容赦なく振動が襲っている。

「町の皆さんの視線が・・・あ・・・あひっ」

架空の視線に晒すかのように腰を上げ脚を開く。

クリトリスに絡み付けている指の動きも、また一つ挿入されたアナルビーズが収まる様も

架空の視線の前で惜しげもなく露にされている。

「ひっっん・・・らめ・・・イく・・・らめらめイっちゃうっ・・・かひっイ・・・イッ」

脳内では往来のど真ん中で公開アナルオナニーショウの真っ最中である。

「見て・・・みぃ・・・れぇえ・・・イくっ・・・ところ見てくらさはァァいッッ」

アナルビーズを一気に抜き払いながらみくるはイった。

「10回目・・・みなさぁん・・・わらしこれで10回もイっちゃいましたぁ・・・」

呟きながらみくるは四つん這いになり、11回目に備えて新たなロータをアナルに挿入し始めた。



翌日。

「みくるちゃんは!?」

ドアノブと蝶番に悲鳴を上げさせながらハルヒが部室に突入して来た。

「います!」

朝比奈さんが弾かれるように存在を主張した。まるで鬼軍曹に名前を呼ばれた兵卒のようだった。

俺がその立場だったら返答の前後にサーを付けるところだ。

「結構。じゃあ今日はこの衣装でDVDの広報に行くわよ」

ハルヒが紙袋から取りだした衣装は超ミニのチャイナ服(ピンク)だった。

当然それを見てSOS団マスコットは「ふえ、ふえぇ〜」と朝比奈ボイスを零し、

当然SOS団団長は強引に着替えを開始するのだ。

俺と古泉は退避行動に入ったのだが、ハルヒのスピードに負けた。

一年近く朝比奈さんのコスチュームを着脱していたから恐ろしく手際が良くなっていたのである。


「こっ、こんなに短いんですかぁ!?」

さてSOS団マスコットは超ミニチャイナの裾を一生懸命引っ張っているのだが、

残酷な事に布の丈が全く足りていない。

俺はチャイナの裾からチラチラ見える白いパンツに理性を持って行かれた。

そりゃ確かに朝比奈ミクルの冒険episode00撮影時にも結構な回数見えてしまった事はある。

なんせあのコスチュームでアクションするからな。

正直に言えば制服姿の時も数回見えてしまった事だってある。

なんせ朝比奈さんはドジっ子な上、ハルヒが獲物を弄ぶ猫のように容赦なくじゃれつくからな。

しかしなんだ、このチャイナには隠そうという意思がそもそも見えないのだ。

視線を送った回数分、視界には甘酸っぱい世界が広がるもんだから俺は表情が緩みっぱなしだ。

ちくしょう古泉はなんでこんな時もインチキくさい微笑を浮かべていられるんだ。

「うん!思ったよりイイわよみくるちゃん」

ハルヒは常にマイペース。

「は・・・恥ずかしくて死んじゃいますうぅうぅ」

朝比奈さんは涙目でハルヒに訴えた。ありゃマジだ。本当に死ぬんじゃないだろうか。

さすがのハルヒも一瞬ギョッとした、ように俺には見えた。

しかし、

「ねえ、みくるちゃん。どうせならこっちのハズカシーぱんつにしてみない?」

どう見ても変質者の目付きと動きで、ハルヒは横縞のいわゆる「しまぱん」を手に朝比奈さんへ迫っていた。

まずい、このままだとハルヒは朝比奈さんのパンツをひん剥きかねない。

「おいハルヒ!バカな真似はやめ―――」

時すでに遅し。俺は時の涙を見た。

「問答無用―――ッ」

叫んだハルヒは朝比奈さんのパンツを一気にズリ下げる。

俺の位置からは朝比奈さんの恐ろしく性的な生尻がロングヘアの裾から見えてしまっていた。

「キョンくんせめてむこう向いててぇーっ」


朝比奈さんの絶叫で俺は慌てて退避行動に移る。

ドアから廊下に抜けるにはハルヒと朝比奈さんの前を通過しなければならず、

しかたなく俺と古泉は窓際で読書に耽る長門の元に集合する格好になった。

背後ではハルヒが「新しい絶対領域を見つけた」ような事を言っているが、理性を総動員して無視する。

「どうしました?」

古泉が長門に尋ねた。長門はといえば本から視線を外してハルヒと朝比奈さんの痴態を観察している。

「朝比奈みくるが、涼宮ハルヒを操っている」

淡々と観察結果を述べる長門に俺達は

「そんなバカな」

「それは興味深い」

と所感を述べた。

「しかしいつもの涼宮さんと朝比奈さんじゃないですか」

「違う。涼宮ハルヒと対峙している朝比奈みくるの瞳孔収縮、発汗その他生理現象は、

テンポラリーな数値と完全に一致している。それに対し、

涼宮ハルヒの数値が小数点第5位のレベルで食い違っている」

「それは誤差の範囲ではないのですか?」

「そりゃ操ってるって事になるのか?」

俺達の所感を長門は

「・・・・・・」

と無言で受け流し、観察を継続するのだった。そんなに特例なのかよ今回のは。

まあ確かにコスチュームは今までで一番過激ではあるが。

「イイわイイわみくるちゃん!さあ販促活動にレッツゴーよ!」

「ひぇぇーっ」

長門よ、やっぱり勘違いだと思うぞ俺は。




翌日。

やはりみくるは学校を欠席し、自室でアナルオナニーに耽るのだった。

もちろんハルヒに洗ってくるようにと告げられた超ミニチャイナと横縞パンツを身に付けて。

「全校生徒の・・・ひぐっ・・・皆さんにぱんつみられたぁぁ・・・」

胎児のように丸まってベッドに横たわり、うわ言を呟きながら卑猥にうねるバイブで入り口付近を加虐する。

「クラスのみんながぁ・・・うっ・・・視線を・・・ぃひぃっ」

バイブを一気に突き入れ、襲ってくる快感にしばし身を振るわせながら耐えた。

カチカチと鳴る歯の間から唾液が零れてシーツを濡らす。

「はぁあっ・・・ぁ・・・見てくださいぃ・・・」

快感に馴れると新たなロータを手に取りバイブを咥え込んできつくなったアナルに押し込んでいく。

「無理やりっ・・・穿かされた恥ずかしいぱんつ見てくださいぃぃ」

みくるは横様に倒れた姿勢のまま脚を開き、架空の衆目に痴態を晒した。

「ああっいや!やめて見ないでくださいぃっこんな恥ずかしい格好させないでぇっ」

羞恥心と快感が同時に高まるため、みくるは混乱する。

「らめぇっ見ないで見ないでぇっ・・・はぁぁぁあああッ」

高く持ち上げられた脚を震わせながらみくるは絶頂を迎えた。


「はぁっはひぃ・・・」

息が整うのを一切待たず、みくるは犬のように四つん這いになって尻を高く上げる。

力の抜けたアナルからバイブとロータがローションの糸を引きながら落ちた。

「キョン・・・くん・・・ひぁっキョンくん!?」

みくるの目前には架空のキョンがいる。

「あひぃ・・・キョンくんがお尻見てるぅ・・・」

みくるは四つん這いのまま尻をもぞもぞと動かし羞恥に耐えた。

「キョンくんにぃ・・・本物のキョンくんに見られちゃったぁ・・・」

今までにないゾクゾク感が背筋を犯し、シーツをぎゅっと掴んで耐える。

「なにこれぇ・・・こんなゾクゾク知らないぃ」

自らの指でアナルを撫で自分を追い込む。ゾクゾク感が増長して肌が粟立った。

「あああ鳥肌、きっとお尻の鳥肌まで見られたんだわたしぃ・・・キョンくんにぃぃ・・・」

両手の指でまさぐり、ローションを塗りつけながら尚も自分を恥辱で追い込んでいく。

「ひぐっキョンくんちがうの・・・こんな恥ずかしいぱんつ穿きたくないんですぅ」

アナルをぬるぬると開き、撫で、指を差し込んで卑猥な音を耳に詰め込むたび快感が襲う。

「涼宮さんが・・・っあ、わたし恥ずかしいのイヤって言ったのに・・・いったのに・・・イっっああイくううぅっ」

幾度も幾度も指を出し入れし、絶頂がより高まるように加虐する。

「んはぁあぁっ見てぇっわたしのいやらしいお尻見てぇっ」

みくるは恥辱に溺れた涙声で叫びながらがっくりと脱力した。


しかしまだ終わらない。

みくるはベッドの下から卑猥な器具を取りだした。

台座付きのディルドーである。

手を使わなくてもそそり立った状態を保持できるこの逸品は、

床に置けば騎乗位、壁に掛ければバックを再現できるという正に欲望の塊そのものである。

ちなみに入手ルートは禁則事項です。

「はぁはぁ、こんなの使わせるなんて・・・キョンくんはいけない人です・・・」

みくるは震えながら器具にまたがると両手でアナルを少し開き、そそり立つディルドーを粘膜に触れさせる。

「・・・ッひ!ああっダメ!ダメですこんな事ぉ」

と本気で泣きながらディルドーをズブズブと差し込む。

「あはぁあぁぁぁキョンくぅぅん!」

みくるは本能にまかせて腰を振る。

「いやぁっそんな蔑んだ目で私を見・・・み・・・見てぇぇっ!」

背を反らし壊れそうに揺すると、チャイナのボタンが弾けて両胸があふれ出た。

「ッ気持ちいいっ何これぇ、わたしキョンくんに見られてこんな事ぉっ」

次にみくるは前方にうずくまり、ディルドーをくわえ込んでいるアナルを背後のキョン(架空)に見せる。

「はひっはひぃ・・・キョンくんのおちんちん気持ちいぃぃ・・・ですぅ・・・」

激しく突き動かしながらみくるは快感を貪る

「イヤぁっキョンくん見ないで見ないでぇっ!キョンくんのおちんちんでイくとこ見ないでぇっ」

ビクンと背が反りみくるが絶叫した。

「ひぐぅぅぅっ!・・・ぁが・・・が・・・あ・・・見て・・・全部見てくださいぃ・・・」

みくるは失神した。





「もう一回映画を撮るわよ!」

「却下!」

ドアを吹き飛ばすように闖入するハルヒをPCとにらめっこしている俺は制した。

「まだ朝比奈ミクルの冒険episode00購入特典DVDの編集が終わってねぇっつーか

そもそも俺が編集するそばからお前が次々映像を追加するもんだからいつ終わるやら見当がつかん」

「前回のは要素を詰め込みすぎたわ!

1時間ちょっとしかない枠の中ではテーマを一つに絞るべきだったのよ!」

例の如く俺の話はガン無視か。

ハルヒはツカツカと歩きながら朝比奈さんの腕をガシっと掴んで尚も直進する。

「素晴しい。実に的確な自己分析です涼宮さん」

じゃねーだろ古泉よ。

「で、絞ったテーマってのは何だ?」

仕方ないから聞いてやる。止めるだけ時間の無駄だ。

そもそもハルヒの言動を止める術を知っている人間がいたら是非俺に紹介してくれ。

ハルヒは俺の座っている団長机の前で劇的に身を翻してこう言った。

「エロよ!」


―――おい―――


俺と朝比奈さんは魂が抜けた。

長門は読書を続けていた。

古泉の行動を確認できるほど俺の意識は回っていなかった。



つづく


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