前回までのあらすじ
八ヶ崎美羽(はちがさきみう)はごく普通の小学六年生。
ある日美羽は友人の六実美香(むつみみか・みみか)と
通学路の途中にある材木置き場に寄り道。
そこで奇妙な錫杖を見つけた。好奇心旺盛な美羽が錫杖を振ると・・・・・・
なんともう一つの日本<異日本>への扉が開いた。
美羽と美香は、ほんの少しだけ秩序定数のずれた<異日本>で、
式神や呪術を駆使し、赤鬼帝国との戦いに巻き込まれていく。
様々な出会い、成長、そして美香の死。
幾多の試練を乗り越え、帝国の覇者鬼魔王を討伐する。
しかし美羽の心に去来するのは異日本を開放した達成感よりも、
親友、美香の死への喪失感だけだった。
仲間達の制止を振り切り、美羽は禁断の加持祈祷を断行。
美羽と美香は同一の秩序係数で成り立った世界で共に生きる事はもう出来ないが、
それでも美羽は友の蘇生を願った。
果たして加持は成就され、美香は生まれ育った元の日本へと戻った。
しかし禁忌を冒した美羽は日本でもなく、
<異日本>でもないもう一つ別の日本へ飛ばされてしまう。
式神も呪術も使えない、元の日本と変わらない世界。
しかしそこは美羽の存在していない日本だった。
自身の戸籍すら存在しない日本に突然放り出され、
途方に暮れている美羽を救ったのは小学校教師紙敷勇二(かみしきゆうじ)だった。
勇二は美羽を自分の勤める学校に編入させ担任となる。
そして教師と児童との奇妙な同居生活が始まった。
勇二の許に身を寄せた美羽は、淡い恋愛感情を抱くが、
勇二は小学生である美羽の気持ちを受け止める事に躊躇し、関係は当然深まらない。
あやふやな距離感のまま同居生活が続き、美羽は小学校を卒業した。
担任と児童という義務的、職務的な関係が終わった開放感というよりは、
美羽が身に纏う制服や、「英語」「数学」「中間試験」などの
中学生的な記号に勇二が抱く偏執によって、
ついに二人は体を重ね美羽は女となった。
持ち前の好奇心と若さゆえの体力とを殆ど性欲につぎ込み始めた美羽は、
次第に勇二を驚愕させるほどの熟練を見せる。
一方「紺は主食、赤はデザート、緑は珍味」という格言を持つ
生粋のブルマフェチの勇二は次々と廃止されていくブルマに涙していた。
当然美羽の中学校でもとうに廃止されており、勇二は次第に鬱々とし始める。
見かねた美羽はネット上にブルマ通販サイトを発見。
個人情報管理も堅牢であった。
かくて二人の愛欲は更なる深まりを極め始める。
社会人の財力によって全色、全種類を蒐集するところからはじまり、
毛玉を一日がかりで毟る。
股間のクロッチに細工をし卑猥な形状を作り出すなど、
奔放な探究心と創意工夫によって二人の幸せな日々は紡がれていた。